昼夜の別なく、彼の幻影は僕の眼前に彷彿とする。そしてまた狙われることになると、いつかはチャンスが来ることに相違ない。僕は全く途方に暮れざるを得ないではないかね。僕は彼を見つけ次第、撃つわけにもゆかない。そうすればもちろん、僕は被告席に立たなければならないことはきまった話だ。官憲に訴えてももちろん何の効果のあることでも無い。彼等とて出鱈目(でたらめ)な嫌疑で干渉を入れるわけにもいかないからね。実際、万策つきた形であったが、しかし僕はまた逆に、新らしい犯罪に注目して、彼を逮捕する機会の来ることを待った。